今、ハウスメーカー経由で来ている案件で、
『農地転用』の案件があるんですね。
で、ハウスメーカーから来る案件の『農地転用』
って、農地を宅地にして住宅を建てるって話
なんです。
まぁ、よくある話なんですが、今回の案件は、
かなりレアケースのややこしい案件です。
でも、前回の「無知なヤツらが損をする！」にも
書いたように、法律って知らない人が損するように
出来てるんですね。
今回の案件の方も、まさにそのパターンではないか
と心配なんですが…
では、いったいどうして損するのか？
母親が持っている農地を宅地にして、その土地に
娘二人が共有名義で家を建てるって話なんですね。
（実際は、こんな単純な話ではありませんが…）
こんなことやってると、問題が出てくるんですね。
１つは、よくありがちなんですが、母親の土地
なんで、当然、タダで土地を借りることになり
ますよね。
これ、使用貸借っていうんですが、この場合、
母親が亡くなった場合、土地の評価は、建物が
建っていない更地の状態と同じ評価がされる
んです。
これがもし、母親の土地に母親の住居が建って
いたら、土地の評価は、更地の評価に比べて、
たったの２割で済むんですね。
更地だったら、1,000万円の土地が、200万円で
済むって話です。
これってめちゃくちゃ大きな差ですよね！
こんな特例があるのに、たぶん、母親には相続税
がかからないから大丈夫！ぐらいに思っている
んでしょうね。
この母親は複数土地を持っていて、しかも宅地
がいくつかあります。
これで生命保険でも入っていたら、相続税が
かかる可能性は大きいんですけどね。
平成27年1月からの相続税改正で、相続税の
かからない枠（基礎控除）が少なくなってしまった
ので、相続税がかかる可能性が高くなったの
知らないのかもしれませんね。
で、２つ目の問題なんですが、それは次回という
ことで…
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その『農地転用』ヤバくない！？
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